あかり。
明かり。
灯り。
毎日過ごすお部屋も光によって、表情がかわりますよね。
煌々と照らされたお部屋もいいですが、
一日の終わりには、ほの暗く照らされたお部屋で、
ゆっくりとした時間を過ごしたいですね。
慌ただしく過ぎていく日常だからこそ、
そのサイクルの中に、ふっと落ち着く時間をつくることが
必要だと思っております。
人によって思い思いのくつろぎ方がありますが、
私のくつろぎ方はお気に入りの照明に照らされながら、
本を読むことですね。
スイッチひとつポチッと押すだけで、
見ていた空間ががらりと変わる。
個人的にむき出しになっている電球が好みです。
直接光源が目に入るので、優しい構造ではないのですが、
じっとみているとあかりのゆらぎを感じたり。
19世紀から存在するフィラメントの部分に
炭素を使用したカーボン電球が特にお気に入りです。
ほんの少し前まで、人は灯りを得るために、
必ず火を燃やさなければなりませんでした。
安定したあかりの求めて、何人もの発明家が
苦心し、ようやく創り上げたのが、カーボン電球でした。
今となっては電球はあって当たり前ですが、
約120年前にようやく発明されたものでした。
当時のカーボン電球の雰囲気をそのままに、
現代の技術力を活かし、電球の寿命をより永くしているところも
とても魅力的です。
ただただ電球色の暖かい明かりの中で、
ゆったりとした時間を過ごす。
たったこれだけのことですが、
日々のくらしが、より豊かに、
幸せなものになるのではないかと思います。
限られた時間だからこそ、上質で、
豊かな暮らしをしていきたいと、
強く思います。
安本
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